文字は、美しく書こうとしなくていい!
漢字はそもそも、美しい^^
皆さんペンの持ち方は完璧ですか!? →『意外と奥が深い』 ペンの持ち方講座
今日は、「漢字は、止まる!」
なに!? 止まるの!? なかなか誰も教えてくれない。 漢字の止めどき。
さてこちらをご覧ください。
毛筆で書いた『永』の字の、半紙の裏側! なかなか見ない、なかなか見れない半紙の裏側☆ 鏡文字ですね。
いかがでしょうか。 濃さに違いがあること、分かりますか??
実はこう、毛筆の場合、筆が止まったり、筆圧がかかったり、または筆がねじれたり浮いたり、速度であったりと、
多くの作業があるため、 墨の浸透具合にこんなに差があるのです。
で、この 「文字BEAUTY」 講座は、主に硬筆のためのものなのですが、
文字の美は筆字なしには説明がつきませんので、ちょっとお付き合いを♪
毛筆でも硬筆でも、変わらないことはなんでしょう!もちろん毛筆の方が複雑なわけですが。
硬筆も 「漢字は止まる」 ! コレです。 どこで止まるの!?
はい、上の写真の、ちょっと濃くなってるところです。
具体的には こことこことここ! って、赤で示したところ。です。
ここでいったん、鉛筆を止めて書くように意識しましょう。
すると文字の美は、少しつかめます♪
どのくらい止まるの!? わずか0.1秒で良いと思っています。(硬筆は!)
つまり、止まる、気持ちだけでも良い!! ちょっと止まる。
こんなに止まれるか!! って人のために、お教えします。
線が曲がるところは、止まろう。
「永」字で言うと、二画目の曲がり角。 二画目のハネ。 最後の右払い!
これだけでOKです♪
どうでしょう?やってみましょう!
こんな風に、薄い紙にマジックで書いて、後ろをみると、わかりやすいかも?
「漢字は、止まる」
毛筆・硬筆の、書き方に厳密な区別はないのです。 なぜなら、漢字は毛筆とともに作られてきたものだから。
硬筆も、どうしても毛筆の書き方に沿うものです。硬筆だけで成り立ったら、ハネもハライもいらないですね。
じゃあ毛筆できなきゃ 硬筆も無理!!? って悲観的にならないで!
いっっちばん、単純な毛筆の技法、『止まる』 これだけ、硬筆でもやってみましょう^^
決して美しく書こうとしなくていい! 止まるだけで、きっと違います☆
小野﨑啓太
~講座のまとめ~
「漢字は、止まる」 曲がり角、右払いは、一度止めよう。気持ちだけでも!