書家 小野﨑啓太

書家 小野﨑啓太について

小野﨑啓太(おのざき・けいた)/書家
1986年 栃木県生まれ
大東文化大学中国文学科卒業
栃木県立黒磯南高等学校講師(書道・国語)

現在
(公財)独立書人団会員・(一財)毎日書道会会員・栃木県書道連盟会員
栃木県立宇都宮東高等学校講師(書道・国語)

活動
個展「抱炎展」・第二回個展「小野﨑啓太書展」
独立書展「独立賞」・毎日書道展「毎日賞」他 受賞
カンヌ国際映画祭ノミネート映画「隕石とインポテンツ」
乃木坂46 19thシングル「僕の衝動」等 タイトル揮毫


当ホームページにお越しいただきありがとうございます。
私(小野﨑啓太)の活動方々、書の魅力、味わい方、書展についてや、その芸術の可能性について日々更新して参ります。

「書」は、皆さんの近くにある芸術です。 筆跡の美である「書」
東洋の芸術として長い歴史を誇り、その可能性は世界へと、未来へと広がっています。
書の古典を学び、いにしえの先人たちと心を繋ぐ。
そのことは真に自分の心、生き方と向き合うことです。

「書」の芸術としての可能性を探り、これまでに数百点の作品を発表、
二度の個展やいくつかの映像作品を通してこれからの書の在り方を訴えてきました。

古典を多角的に見る力から自主的・主体的な想像をはぐくむ
「古典にみる創造」の命題のもと書を通した教育にも取り組んでおります。

アーティストとしての自分
教育者としての自分
二足の草鞋にみえるその双方が、書で支えられています。

絶えず学び続けること。 絶えず伝え続けること。
伝統と革新は芸術の上で同義であり、

書は、私の静かな祈りです。

ほんの少し、書の時間を味わっていってください。
ご縁に感謝申し上げます。

                             2018年1月  小野﨑啓太
ご連絡はこちら→ mail@onozakikeita.com


GALLERY・・・これまでの制作作品100点以上を掲載
VIDEO・・・活動の記録(YouTube)
PROFILE・・・当ページ
BLOG・・・「文字Beauty」「書のみかた」「書の歴史」等を分かりやすく展開
NEWS・・・書展や書で活躍される方々のご紹介
FRIENDS・・・仲間たちのご紹介!
SCHOOL・・・書道研究「書泉会」のご案内
CONTACT・・・連絡先 お気軽にご連絡ください
LINK・・・お世話になっている方々のリンク

略歴

1986
栃木県矢板市生まれ

6歳より筆を持つ
2002
第50回独立書展 佳作賞・ヤング賞受賞「おれもねむらう(草野心平)」 会友推挙
2005
毎日書道展初入選
2007
初個展 「抱炎展」開催 (埼玉県志木市・フォーシーズンズ四季)
2008
第56回独立書展独立賞(最高賞・最年少受賞)「抱炎」準会員推挙
映画「スリーデイボーイズ」タイトル揮毫
(AKB48元メンバー出演・夏目大一朗監督)
2011
塩谷郡芸術祭芸術祭賞受賞「成」
2013
映画「隕石とインポテンツ」タイトル揮毫(第66回カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門ノミネート作・佐々木想監督)
栃木テレビ ニュース9出演
第67回 栃木県芸術祭美術展 奨励賞受賞「心」
2014
第66回 毎日書道展 毎日賞受賞「燃」(公募部門最高賞)
NHK Eテレ 「シャキーン」 書家・後藤美希氏 出演プロデュース
2015
FM RadioBerry 「矢板時間」出演
矢板市民力顕彰受賞
第2回 個展「小野﨑啓太展」開催
(栃木県総合文化センター第4ギャラリー)
栃木テレビ「トチギスト」出演
第69回 栃木県芸術祭美術展 奨励賞受賞「返照」
2016
第64回 独立書展 準会員賞受賞 「生きることは一筋がよし寒椿(五所平之助)」会員推挙
第68回 毎日書道展 秀作賞受賞「九」
2017
第69回 毎日書道展 佳作賞受賞・会員推挙「江雪」
第9回沖縄国際映画祭出品映画「サトウくん」タイトル揮毫
乃木坂46 19thシングル C/W曲「僕の衝動」MV内タイトル揮毫
現在
(公財)独立書人団会員
(一財)毎日書道会会員
栃木県立宇都宮東高等学校講師
ゴールドジム会員

☆Respect☆

十五代目片岡仁左衛門
十一代目市川海老蔵
安室奈美恵
尾崎豊
ジャン・ミシェル・バスキア
藤田嗣治
菱田春草
手島右卿

☆Favorite☆

歌舞伎鑑賞
美術館巡り
温泉
トレーニング

WORDS

―求めるもの―

何か一つを求め、未来永劫へ持って行くことができるとしたら、なんだろうか。
この問いは即ち、一度限りの生において、何を求めるか、ということでもある。多くのものを求める機会に恵まれた今日、多様な価値観があり、多様な人生がある。選択する自由こそあれ、反して私たちは、多くの場合、日々の雑事に追われ過ごしているようにも思う。「人生に何を求めるのか」その問いの本質に気づいた時には、持てる時の大方を費やしているかもしれない。十六、七歳の頃、大きな葛藤のなか、この問いとぶつかっていた。いま私は、「単純であれ」と、自分に言い聞かせている。自分の持てる感覚を愛し、感情を大切にし、純粋な熱情に目を向けること。そのことに生のすべてを費やすこと。
「求めるもの」は、既に持っているものかもしれない。

―夢―

「あなたの夢は何ですか?」 幼いころ、そう問われた経験は誰もがあると思う。
おまわりさん。新幹線の運転手。 お花屋さん。ケーキ屋さん。
ふと思いついた私の夢には、近くの公園がでてきた。一人のおじいさんが、絵を描いている。人の絵を描いたり、風景を描いたり。たまに描いた絵を売っている。似顔絵を描くと、「全然、似ていない」と言われる。描かれた人物は、嘆いたり、怒ったり、あるいは微笑んだりしていた。そうして絵を持って帰る人を見送っている。無名で、地味な格好をしている。ほとんどの人が、前を通り過ぎてゆく。絵を描く手の傍らには、いつも一枚の写真が置いてあった。その写真には誰が写っていただろうか。今は思い出せない。
それが、幼いころの、私の夢だった。

―書―

書は、自画像である。生涯をかけて描き出す自画像である。悲しみも、喜びも、弱さも強さも、描き出される。若くはりさけんばかりの鮮やかさと熱も、老いておだやかに深い佇まいとなった姿も、黒色の自画像に変わる。一面的でない、内面も外面も映した自分が描き出される。書かれた文字は、歴史のヴェール。大切な借り物に身を包み、時を繋いでいるもの。自画像、己の姿だから美があり、他の誰にも真似られない美がある。書は物質ではない。書は生命力によって動かされ、生命そのものとなりうる。誰にも模倣することはできず、己そのものになる。
生命の律動により生まれるもの。そこにテクニックがあるとすれば、己を見んとすることに他ならない。

―スピリット―

信じることである。信じることからすべての力は生まれる。難しいのは、行動することではない。その行動を信じるかどうかである。裏切られることもある。不可抗力もある。どうしようもない力が働くことがある。自分の力はこんなにもちっぽけなものかと、絶望することもある。それでも、信じてみることだ。一作が書けず、幾日も費やしたことがあった。自分を見失い、高望みをし、外観に気を使い、誰ともつかぬ自分が手を動かしていた。格好をつけるな。
スピリットは、誰もが心の内に抱いている。

―美―

何かにすがることもなく、誰かをなぞることもせず、強い意思の中に自分が伝えたいことを見いだせ。たとえいま、できなくとも。

書は、二千年以上もの間、東洋において一大文化として存在していた。「文字を書く」という、原始的で根源的、その単純の背後にある超複雑難解の文化は、“人類の脳みそ”そのもの“人類が見る宇宙”そのものとも思う。百年以上前に始まった近代化と称される時代の波は、いまなお止まるところを知らない。多くの命が近代化によって生まれ、助けられ、人類を繁栄に導いた。飽くなき幸福への探求の結果だと言える。その一方で今も失われゆく生命があり、あらゆる文化が近代化の波にさらわれている。本来的な意義での「書」も、そういった中で失われてきた(限りなく失われていくに近い)文化の一つと言える。
次代に文化を繋ぐことは、これからの生命を繋ぐことである。

私たちが ―いま「求めるもの」とは。―
書家 小野﨑啓太