書家 小野﨑啓太

サトウくん

2018.1.21

サトウくん

タイトルを制作させていただきました
映画「サトウくん」が公開になります。

https://onozakikeita.com/eigasatoukun/

監督からのご指示。

「子供のような字を。」

びっくりしました。

確かにそうですよね。

カッコイイ!すごい!インパクト! だけがタイトルじゃない。
主人公となる「サトウくん」はまだ子供。
強くもかっこよくもない(?)のです。

「子供の字・・・・・・」

と思って研究しました。 どうしたら、子供の字のように書けるのか。
ちょうどブログでも展開中ですが、子供の字ほど、良い(素敵・魅力)字はないと思っています。
子供の字のどういう要素から、そう感じるのか。 この時は真剣に懸命に考えました。

本当に子供が書いた字をタイトルにした方が良いのではないか、とも。

して、実際に子供さんに書いてもらって、「勉強!」しました。

「子供」と言いっても、もう小3くらいの子になると立派に大人の字を書き始めます。
狙うは小1くらいのお子さん。

ご協力してくれた子達、ありがとう。
「サトウくん」という題材を書かせられることに1年生ながら首をかしげつつ。

子供文字、なんども練習していく中でなんとなく掴めてきました。

まず、線の丸さ。柔らかさ。 おとなの、きちっとした、固い線とは違います。

バランスの不安定さ。特に、文字の横書くが右肩下がりになりがちなこと。

たしかに、子供の体の大きさで、机の前に座って筆を持てば、
とてもとても大きな筆と紙。

紙の奥まで腕は容易には届かないのですよね。

そんなわけで、 丸さ・バランス・右肩さがり。

子供文字、難しいけどたくさんチャレンジしました。300枚!笑

うーん、どれが良いか分からない。 という。笑

でも子供であるだけではいけません。
やはりタイトル。どこかで、大人らしいところも見せなければ締まりが悪い。

「サトウ」よりも「くん」を大きく書くことで、サトウくんの小ささを表現しました。


是非ご覧くださいね!


「サトウくん」公式HP
http://kmnsato.webcrow.jp/