書家 小野﨑啓太

namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~

2018.5.7

namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~

2018年5月5日
安室奈美恵さんのファイナルツアーとなる namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~
へ行って参りました

昨年、引退を発表された安室さん。
今年9月16日をもって完全引退を宣言され、今年が最後となるライブツアー。
参加することができたことも幸運でした。

人気は言うまでもなく、ファンクラブ会員の中でも抽選、アルバムCDからの抽選、
いくつかのチャンスはあるものの完全な公平性を保った抽選には、涙を呑んだ多くのファンもいたことと思います。

五万人を収容した東京ドームは圧巻の空気でした。

ライブに行くようになって数年と、ファン歴としては短い自分ですが、
安室奈美恵さんというと、皆さんもお持ちのようにいくつもの印象があります。

私と同年代の方はわかると思いますが安室奈美恵さんが結婚、出産をされ
そのことを涙ながらに語った紅白歌合戦、日本中に安室奈美恵が認知された瞬間でもありました。

安室さん自身はそういった発言をされていないと思いますが、 女性の結婚や出産にまだまだ社会的な閉塞感のあった時代、
「自由でいいんだ」 と、そう勇気づけられた女性は多いと思います。
そういったことが見直されるきっかけを作ったのは、当時19歳の少女であった安室さんだったのかもしれません。

ヒットを続けた数々の楽曲を通して、女性のみならず多くのファンを魅了し、
ファッションリーダーとしても若い多くのファンをとりこにしました。
安室ファッションの影響なくして現代のファッションはあり得ないと思います。

平成も思えば30年、どんな時代だったかなと思い返すとき、数々のヒットソングとアーティストの中に、
燦然と輝く安室奈美恵がいます。
意識せずも街中に流れる曲を聴き、テレビから流れる彼女の声を聴き育ってきたのだなと思います。

昭和の記憶を持たない昭和生まれの私。奇しくも平成とともに安室奈美恵が一線を去る。
初めて迎える一つの時代の終わりを、とても寂しくも感じます。

「Finally」 では、懐かしいたくさんの代表的な楽曲も歌ってくれました。

いつもMCナシだった安室ちゃんのライブ、 ファンは 「今日はありがとう また来てね~!」の声に癒やされ心動かされ、
また本当にカッコいいと感じるのですが、5日の安室ちゃんは本当に懸命に、ファンに語りかけるように、「ありがとう」を伝えていました。
安室ちゃんの本音なのだと思います。

会場には安室ちゃんと同世代と思われる方々と、それに手を引かれるようにたくさんの次の世代の方々の顔が目立ちました。
幅広い世代が真剣に楽曲に聴き入り、その一挙手一投足、最後のライブでの姿を見ようと・・・。
若く次の世を担う人たちにも安室奈美恵の楽曲が本当に強く支持されていることを感じました。

最後まで 安室ちゃんの 「また来てね~!」 の声を聞くことはできませんでした。

本当にありがとう