「気清」「観自在」「不言之華」「華月」
篆刻にて甲骨文・金文を使った作例。
甲骨文の面白さというのは、何よりその素樸さ、自然さだと思います。
中国の時代も、周代を過ぎて秦代(紀元前221ー206)に入る頃までに、文字はどんどん整った姿に変貌していきます。
殷代の甲骨文字は卜占に使われた文字であり、文字が更に広く一般に使用されるようになると、その機能性を増すためにさまざまに改良が加えらていきます。
より多くの人が読めて、より多くの事象を表すために。
篆刻四顆の作例を上げてみました。甲骨文。 甲骨文にない文字は金文の時代の近い文字で代用してあります。
2cmほどの「関防印」。作品の上部などに押印して使います。
自分の篆刻はもちろん門外漢なのですが、
「甲骨文字」を使って、書作、篆刻などに興じるのも楽しいことかと思います。
大学時代から愛用する「篆刻篆書字典」!
初学者にはこれ一冊でじゅうぶん。
牛窪梧十先生 編著