書家 小野﨑啓太

敦煌漢簡~木簡臨書~

2018.4.3

敦煌漢簡~木簡臨書~

『敦煌漢簡』(前漢)

敦煌で見つかった漢の時代の簡(書物・手紙類)という意味だ。

敦煌は中国西の端にあり、その先は西域、砂漠、異国の地であった。
匈奴等、騎馬民族から本国を守るための狼煙台がいくつも置かれ、そこに働く人々が書いたと考えられる木簡類が多数発掘されている。

敦煌には有名な莫高窟がある。西域の入り口とされたこの場所に、古代の人々は何を思ったのだろう。仏教色が強かった北魏の時代、千仏などの壁画が多数描かれた。

書としては隷書。 前漢の時代の書かれたものとされ、ほぼ完ぺきな隷書の風合いを示している。箇所によっては文字が縦長な隷書もみられる。篆書からの変遷、当時(前漢)の実用の書体を知る上でも興味深い。やや緊張した筆遣いのようにも見られますが、大胆に捉えて臨書してみてもよいと思う。

筆:手和筆暢(一休園)
墨:興雲(呉竹)