書家 小野﨑啓太

書道 2018年を迎えて

2018.1.4

書道 2018年を迎えて

※写真 2017年正月より

あけましておめでとうございます。
2018年も、はや4日。 年末年始、どのようにお過ごしでしたでしょうか。
2017年は、当サイトを開設することができました。
個人サイト開設は長年思ってきたこと。載せる作品も少ないのでは恥ずかしい・・・と思いつつ、載せてもいいかと思える作品が100を超えましたので開設致しました。開設にあたり協力してくださった方々、本当にありがとうございました。
少しばかり更新が滞ってはおりますが、本年も当ブログ等、しっかり更新して参ります。

書道ハウツーに書道美学、書道の歴史・偉人達、書道のことは「なんでも」このサイトを見ればわかる。そんなサイトに仕上げたいと思います。
美文字・・・ これまでと違った視点からの文字美講座、連載中でございます。

どうぞ長い目で、お見守りください。

当ブログをご覧の皆様は、きっと何か、懸命にやっていることがおありかと思います。たとえそれが仕事であれ、趣味であれ、そのことは自分自身を活かします。
とにかく「やる」。 そんな気持ちを、誰にも忘れないでほしいです。

書は、私にとって、持って生まれた縁のように感じています。

作品が評価されるとか、売れるとかではない。とにかく自分の修養のために、いえ、修行のために、このことを使っています。

自分は書で食べているわけではないので、厳密には「書家」ではないです。
でも、歴史上に残る偉人達(王羲之・顔真卿・空海など)もまた、「書」で食べていた人たちではありません。でもその誰もが、書を愛した人たちです。

現代、「書家」と称する人たち(私も含め)が多くなりましたが、書を書くことが書ではありません。
どこまで自分がものすことを愛せるか。そのことに尽きます。
とても孤独な作業ではありますが、自分が自分と向き合う瞬間は、人生の中でもそう多くはありません。

私の好きな物の一つ。 歌舞伎。
いま歌舞伎座では、松本幸四郎さん高麗屋ご一家の親子三代襲名披露公演が行われています。
最近、感動した言葉があります。

「襲名の名とは、命のこと」
八代目松本幸四郎(初代松本白鸚)さんの言葉だそうです。

だれもがそんな家に生まれるわけではありませんから、襲名はできませんが、「襲命」なら誰もができるでしょう。
先人の思いに通じ、歴史を通じ、自分の体を通して、次代に受け渡す。
そのことが、創造でもあると思います。

2000年代も20年を迎えようとするいま。
命を張って自分を生きる必要があります。

小野﨑啓太