ぼくは主にこんな筆を使っています。
羊毛(山羊の毛)の超長鋒というもの。
もちろん用途によって筆は色々と使い分けます。
これは特注で制作していただいた筆。
毛は非常に古いものを使っていて、柔らかくもハリがある。
羊毛は特に、時代的に古い毛と新しい毛でずいぶんと差があります。
古いものはなかなか手に入らないので貴重です。
古い毛(旧毛)は、さわり心地がほんのすこしザラっとして、黄色みがかった白、
ピンとはりがあることが特徴です。
新しい毛(新毛)はツルっとして真っ白で柔らかい。
古くなれば旧毛になるというのではなく、平成初期くらいまでに生産されていた毛とそれ以降の毛で質が別れるのです。
同じ山羊さんではあるのですが・・・。理由はいろいろあります。
エサの問題とか、 毛や肉をたくさん取るために・・・という工夫の上で質より量になってしまっているとか・・・。原毛はほぼ中国やモンゴルからの輸入です。
どんなものでもそうですが、古い物は質が良い。
遥かに便利な時代なのですが。 皮肉なものです。
筆、いろいろなものがあります。是非お店で手に取ってみてください。